チー、合宿 2025/8/12~16, 8/24~26
チーテム合宿
私の代わりにワンゲルブログをこよなく愛読してくださっている皆様お久しぶりです。
いつぶりになるのかもわからないブログを認めさせていただきます。
高校時代、部室もなかった私にとって天国のようなボックス(部室)に踏み入れて早二年半。大学生活があっという間というのは、懲り懲りするほどボックスで聞かされましたが、それでも驚かされるほどあっという間でした。なので後輩には懲り懲りするほど伝えようと思います。
さて、今回は我々の チー、合宿について書かさせていただきます。
訳あって2部構成となりましたが、最後まで読んでいただけると幸いです。
〜前段〜
お分かりの方もいると思いますが、合宿名の由来は昨年の秋からNHKで放送され(大)ブームを起こした、チ。-地球の運動について- からinspireを受けました。未明から行動する私たちにとって星は心の拠り所。
キービジュアルまで作りました。
因みに背景に聳えるのは早月尾根から眺める夜明け前の劔です。今合宿の最終ピーク。完遂できるのか、否か。
1st season
〜第一話〜
栂海新道登山口ー入道山ー尻高山ー金時の頭ー白鳥山・白鳥小屋
団体札を自作してきた同期はご機嫌の様子。
それもそう、我々の行程は海抜0m日本海
親不知を発し北アルプスまでを繋ぐ栂海新道。
鬱蒼とした申し訳程度の駐車スペースまで送り届けるのとは訳が違うのです。
親不知に到着。
我々にしか見えない星がそこにはあったはず。
結成で登った、お揃い谷川岳Tシャツ。
群馬には谷川とハーゲンダッツの工場があれば十分です。
アルプスの入口とは思えない、裏山からいざ入山。
目指すは 白馬三山 白馬岳。
海発とはいえども、目指すのは山。
日本海を背にしてしまえばいつもの風景とは何も変わらない。
鬱蒼とした道を歩き進めていたところ、ふと聞こえてきたエンジン音。
まさかこんなところで、、、と思いつつも確実に近づいてくる。
目線をあげると、そこには登山道を断つように横たわるアスファルト。颯爽と過ぎ去る大型SUV。
初日早々からげんなりです。
車で横付けできる尻高山を越え白鳥小屋を目指していたその時、最後尾が蜂に刺されパーティは大慌て。
急いでポイズンリムーバーによる毒抜きを行い、なんとかことなきを得たが、メンバーを見渡したところ先頭のSLは大爆睡中。
確かに休める時に休めといったけど。ワンゲラーとして100点だけど。
そんなこんなで、白鳥小屋になんとか到着。
振り返ってみると、一番きつい日でした。
白鳥小屋!
間違いなく行程一のおすすめ小屋です。
八ヶ岳の麓にあるロッジかと思いました。
しかも宿泊費は無料!
募金箱があったのでウン千円を、金欠大学生をお許しください。
2階の様子、他の方もおり我々は2階で一晩を過ごしました。
小屋についたら、、、そう宴です!
これがないと山はやってらんないです。
ここはなんと屋根上に展望スペース完備。
各(おのおの)アイテムを引っ提げて梯子を登ります。
同期からの差し入れ、伊那谷の梅酒をお猪口で。
これがもう最高!
展望は明日に期待しましょう。
今日のエッセンは具沢山ポトフ。
こんな彩豊かなのは初日の特権。
コクが体に沁み渡ります。
〜第二話〜
白鳥山・白鳥小屋ー下駒ヶ岳ー菊石山ー黄連山ー栂海山荘
朝は乾麺をささっと。
思い思いの味を作ります。
食べ終わった頃、ちょうど朝日が上がってきました。
急いで展望台に向かうとそこには絶景!
左手には日本海、右手にはアルプス。
堪らんっ!
出発する頃には日もすっかり上がっており、緑が映えています!
二日目は順調と思った矢先にアクシデント。
メンバーがいきなり、茂みの中へドロップアウト。
彼曰く、道が見えたとかなんとか。
幸い、傷ひとつなかったものの復帰はリトルマック並みに困難だった。
栂海山荘に到着。
1人2,000円で小屋泊できますが、天気も悪くはなかったため金欠大学生はもちろんテン泊です。
それにテント持ちが不貞腐れる前にテント使ってあげないと。
今日の夜ご飯はコーンビーフライスです。
明日は長時間行程のため、たくさん食べて早めに寝て明日に備えます。
〜第三話〜
栂海山荘ー犬ヶ岳ーサワガニ山ー黒岩山ー朝日岳ー朝日岳小屋
今日は行程時間11時間overの難所。
初日、二日目とコースタイムover
だっただけに不安でいっぱい。
2時発で朝日小屋を目指します。
自然と見上げてしまうほどの星あかりに照らされながら、栂海山荘を後にします。
夜明けまではまだまだあります。
暗闇の中だとなぜかペースが早くなるのはワンゲルあるある?山あるある?
日の出までにどれだけ稼げるかが勝負です。
サワガニ山に到着。
まだ外は真っ暗です。
やっと日の出です。
見事な雲海が朝日を引き連れてやってきました。
いい朝日が差してますね。
後方に見えるのは今日の目的地朝日岳方面です。
朝日岳到着!
この辺りから飛騨山脈らしいです。
小屋までは後少し。
木道の筋に導かれるように小屋を目指します。
朝日小屋到着!
11時間overの行程は午前中で終わりました、素晴らしい。
朝日小屋で驚いたのは人の多さ。
ここまで鬱蒼とした低山から低山へと歩いていただけに、北アルプスであることを忘れていました。
これにて栂海新道完遂!
今日の晩飯はレトルトです。
牛丼3、グリーンカレー1。
ちなみにグリーンカレーはこれでか腹を壊し、寝れない夜を迎えたそう。
〜第四話〜
朝日小屋ー雪倉だけー白馬岳ー白馬山荘ー白馬岳頂上宿舎キャンプ場
今日目指すは白馬!
ここでブロッケン現象がお出まし、幸先良さそうです。
まずは雪倉岳に到着!
ここらまでくると、人がわんさか。
もしかしたら知り合いがいないかと、周りを見渡してました。
すると、メンバーの高校山岳部の後輩たちが部活で雪倉に!
静岡じゃ物足りなくなってしまいますよね、わかります。
顧問の先生もメンバーをみると大興奮!さすがは元部長。
現役生を差し置いて、集合写真ではセンターを確保。
しっかり信大ワンゲルの宣伝をしたところでひと足先に出発。
白馬を目指します!
ここで一休憩。
行動食でブーストをかけます!
一年メンバーへのあとちょっと詐欺が横行していましたが、なんとか白馬に到着!
偽ピークには皆さんもご注意を。
ガスで真っ白ですが、ピークを噛み締めます。
小屋までは15分ほど下ります。
山頂からみると小規模集落かのように見えるほどの規模。
白馬山荘に到着。
さすがは大人気の山小屋。
〜第五話〜
白馬頂上宿舎キャンプ場ー杓子岳ー白馬鑓ヶ岳ー白馬鑓温泉小屋ー猿倉荘
1st
season最終話。
白馬三山の残り二座を拾い、猿倉におります!
とりあえず、一座目杓子岳!
暴風のなか一歩一歩着実に進みます。
風はやむどころか、強まる一方。
ザックごと風に持っていかれそうになる程です。
稜線から外れると風も止み下界の様相が見えてきました。
いい雲が広がっています。
最後の小屋をこえてもう少し。
温泉入りたかった。
またきてみたい小屋でした。
猿倉登山口到着!
最後は駆け足でやり抜きました。
白馬にできたバーガーキングに
下界の濃厚な味を堪能します!
食べる前からご満悦。
やっぱ飯はまだ下界優勢ですね。
それ以外は山の勝ちですが。
2nd season
〜第一話〜
室堂ーらいちょう温泉雷鳥荘ー劔御前小屋ー劔沢キャンプ場
一週間のクーリングタイムをおいて、始まった2nd
season。
目指すは山家の憧れ、岩と雪の殿堂
剱岳。
室堂までマネーパワーで一っ飛び。
seasonを全員で跨ぐことができず、今回は3人山行。
未舗装道路が逃げ出しそうな格好をした大衆がカメラの裏にごまんといます。
大人気、みくりが池。
雄大な立山が水面に映ります。
出来るものなら狼にでもなってあの山肌を疾走したいものです。
室堂から目的地、劔沢キャンプ場までは3時間ほどでしたが、なんと言っても日差しが強すぎる。
今合宿、雨に一度も振られなかったのでワーストアイテムになりかけていた折り畳み傘がここで本領発揮。
劔沢キャンプ場に到着。
相変わらず最高のロケーション、明日の行程が楽しみです。
今日の晩御飯はマルシンハンバーグ。
山でハンバーグが食えたなら、、、食えます!
シェフも大満足の様子。
入口から望む劔。
横になりながら見る劔は格別です。
〜第二話〜
劔沢キャンプ場ー劔山荘ー一服劔ー前劔ー劔岳ー前劔ー劔山荘ー劔沢キャンプ場ー劔御前小屋ーらいちょう温泉雷鳥荘ー室堂
真っ暗な中でも、圧倒的存在感。
そんな劔を眺めていると、赤緑に光る一筋が劔の上空を掠めた。
過去一の流れ星をここで見れて大満足の中、劔に向けていざ出発。
身軽すぎてペース配分を考えずに駆けていたら、いつの間にか朝日が。
絵がうまければ筆を取りたくなるほどの絶景。絵がうまければ、、、
やっと劔らしい、道に。
この橋には情けない子鹿が出没するとか、しないとか。
目撃情報お待ちしております。
ここが世に言う「カニのタテバイ」
想像以上に高度感あります。
ぜひみなさん挑戦してください!
剱岳到着!
感無量!なんですかこの天国は、、、
大絶景を目の前にちょっと長めの休憩。
陽気ニキと熱いグータッチを交わしたり、おっちゃんたちに「いや〜若いね〜」と言われたり。
こっちが「カニのヨコバイ」
『横ばいって縦じゃない?』あの名言が思い浮かびます。
相変わらずカニではなく蜘蛛になってなんとか無事攻略です。
劔から黒部湖まで一気にワープ。
30分に一本のトロリーバスを逃すまいと爆速下山の結果、見事1時間半まきで室堂到着、素晴らしすぎる。
最後に黒部ダム名物、観光放水。
何度見ても大迫力ですね。
あんな勢いで下山ができたらな、、、まだまだ精進が足りないようです。
大町の良さげな店を見て回りましたが、もれなく休み。
結局行き着いたのは、サイゼリヤ。
やっぱり下界の飯は最高です!
みなさん、最後までご高覧いただきありがとうございました。
最後の夏合宿はメンバーに支えられ踏破することができました。みんなありがとう。
それではみなさんまたどこかの山で会いましょう。
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