燃えよ合宿 2025/8/9~8/19
燃えよ合宿
こんにちは、久米です。上級生LWのブログ以来でしょうか。時の流れは早く、もう3年生が終わろうとしています。この夏、私たち燃えよ合宿は10泊11日で今合宿唯一の南アルプスに行ってきました。最初にハプニングがあり、一時はどうなることかと思いましたが、無事計画のゴールまでたどり着くことができました。ではでは、合宿スタート!
一日目
今日の行程:鳥倉ゲート~三伏峠小屋 (3時間行程)
台風が接近しているというのに入山した8/9。私はなんも考えていませんでした。最後まで雨に降られることなく、曇り空の下登っていきます。幸先がいいとこの時は思っていましたが、次の日あんなにつらいとは思いませんでした。
今日の夜ごはん
二日目
今日の行程:三伏峠小屋~熊の平小屋(5時間行程)
1時起き3時出発。暗闇山行は大好きです。なぜなら感覚が鈍って疲れを感じないから!出発から2時間後までは雨に降られず、耐えるか!?と思いましたが、塩見小屋付近から雨が降ってきました。まじか…と思いながら、全然歩ける雨だったため、歩き続け、塩見小屋に到着。雨風が結構ひどい!自分の体力もあまり残っていなく、この先行けるか?と不安になりながらも進んで稜線を出ました。その瞬間、凄まじい風が私たちを襲います。ザックカバーも飛んでいきそうな突風に私は心が折れました。「やめよう」そう言って引き返し始めます。引き返すさなかもずっと雨が降り続け、びしょびしょの中歩いては止まりを繰り返し、小屋に一生着かないんじゃないかと苦しみながら下りました。ワンゲル人生一番つらい山行だったと思います。雨山行はこりごりです。もうしないでしょう。小屋について、削られた体力を回復しようとその日は小屋に泊まりました。
三日目
沈
四日目
沈
この二日間は天気が悪いということで開始早々二沈。外は雨なのでテント内で暇をつぶすしかありません。大富豪、花札、食って寝てを繰り返して二沈は終わりました。この3日間写真がない!!
五日目
今日の行程:三伏峠小屋~熊の平小屋(7時間行程)
山での生活五日目にしてまだ行程は二日目…。全然進んでなーい!早く次に進みたいとみんな思っていたことでしょう。二沈があったからこそ熊の平まで行けたのかもしれません。1時起き3時出発で2回目の道を登っていきます。慣れたのか、1回目よりもそんなに大変ではなかったです。塩見小屋に到着したとき、奥には塩見岳が見えました。進めるんだ!とわくわく感じながら塩見岳まで登っていきます。今までサブザックでピストンはしたことがありますが、メインザックを背負って登るのは初めてなので、岩場でとても苦労しました…。
塩見岳まであと少し!!
そして念願の塩見岳!
虹!
富士山!
景色が見れたのは初めてでとても感動し、あの時引き返したのは間違っていなかったと思えました。ここからが未知の道!広大な景色を見ながら下っていきます。緩い登りと下りを繰り返しながら距離を稼いでいきます。樹林帯をせっせと…もう歩き飽きたなーと感じた矢先残り30分!最後の力を振り絞りました。熊の平小屋は素晴らしい。水がじゃぶじゃぶあふれています。トイレもじゃぶじゃぶ匂わない!最高のテン場です。
六日目
今日の行程:熊の平小屋~農鳥小屋(5時間行程)
昨日と比べれば短い!ですが、最初の登りは結構なものでしんどかった…。ある程度標高が高くなると山の景色がきれいに見えてきました。朝焼けも合宿の醍醐味ですね。あと30分であの稜線に出るのか...?と自分の目が錯覚を起こしました。あれは壮大だった。農鳥小屋のテント場も素晴らしい!雲海が壮大に広がっていました。さすが稜線上にあるだけあります。天気が良くてよかったです。しかし、トイレは一番原始的でした。そこからサブザックに変え農鳥岳をとります。みんな速い。水場は往復30分のところを50分かけてゆっくり水を取ってきました。帰ったら後輩が「迎えに行こうと思ってました。」と。遅くてごめん!
テン場ーー!!
七日目
今日の行程:農取小屋~両俣小屋(4時間行程)
今日は北岳をカットして間ノ岳、三峰岳、両俣小屋まで行きます。間ノ岳は素晴らしい景色でした!ほぼ360度の絶景。今合宿一番の景色と言ってもいい。絶景を満喫したらひたすらに下っていきます。途中崖を下りるところがありましたが、重い荷物で後ろに重心が行かないようにと岩にしがみつきながら慎重に下りました。死ぬかと思った…。両股小屋も最高!猫がいて癒されます。近くに川があって暑い夏でも涼しいです。明日は天気が良くない予報だったので沈をしようとしていましたが、小屋の人に聞くと「明日?天気良いけどね…(なんで2泊もするのかしら…?)」と言われました。え?じゃあ行くしかないか。
間ノ岳!!
八日目
今日の行程:両俣小屋~長衛小屋(8時間行程)
今合宿2度目の長時間行程!安定の1時起き3時出発で行きます。出発時小雨が降っていて一気に不安が押し寄せました。でも行くしかない!暗闇山行により思ったよりも進んでることを糧にして進んでいきます。途中でまた小雨が降ってきました。(神様お願いします。止んでください。)と何度も祈りながら登っていたらなんと止んだ!雨が止んだうれしさに元気を出してさらに進んでいきます。稜線にでた時まじかに見える山のでかさに圧倒されます。霧がかっているのも相まって脅威すら感じました。途中から急登が始まり、足首を限界に曲げ、乳酸が溜まっていくのを感じながら登っていくと大仙丈ヶ岳に!写真を撮ってもらい、休まず仙丈ヶ岳に。あと少し。最後の力を振り絞って緩い坂を登っていくと頂上が見えました。登頂!曇り空で景色は見えませんでしたが達成感がすごかったです。ですが頂上でゴールではありません。下山がある。下の小屋まで下りた時、夫婦の方が頑張っている私たちに、と食べ物をくれました!元気をもらいラストスパート頑張ります。お二方本当にありがとうございました!
大仙丈…
念願の仙丈ー!
九日目
今日の行程:長衛小屋~早川尾根小屋(6時間行程)
長時間行程も終わり、一安心。ですが、今日も1000mアップ近くあり、栗沢山まで700アップします。もう少し登ってアサヨ峰です。早川尾根小屋まで樹林帯を歩いていきます。早川尾根小屋も素晴らしい所でした。管理が行き届いていて暖かいテン場でした。
後ろに甲斐駒が…
うまい!!
十日目
今日の行程:早川尾根小屋~鳳凰小屋(9時間行程)
いよいよ終盤です。4時発でも真っ暗。高嶺まで登っていくと鳳凰山らしきものが見えました!ここで今まで通ってきた山々を振り返り、よくいったなーと感心しました。高嶺も素晴らしい景色で思い出に強く残っているところです。先に地蔵岳までいきオベリスクを探検します。元気な後輩たちはすいすい登って楽しそうでした。そのままの元気で鳳凰小屋まで走って下りていきます。鳳凰小屋からサブザックにし、残りの観音ヶ岳と薬師ヶ岳に登ります。鳳凰小屋に変えると、たまたまトロンボーンとトランペットの演奏会をするそうで聞きに行きました。優しい音色で感傷に浸りました。鳳凰小屋は水がじゃぶじゃぶでとても過ごしやすいテン場でした。明日は下山で3時間行程!
高嶺~
オベリスク!
薬師ヶ岳
うまいおしるこ
うまい闇鍋
十一日目
今日の行程:鳳凰小屋~御座石鉱泉(3時間行程)
下山日!ようやく下界に下りれるうれしさで最後の力をふり絞りました。途中でサブリーダーがアブの集団に襲われ、どうなることかと思いましたが、お風呂に入ったら収まったそうです。みなさんアブには気を付けてください。打ち上げはしゃぶ葉にいって肉をいっぱい食べました。
合宿終了!
今回、3年は私一人で不安がありましたが、頼れる後輩たちに助けられ、合宿中に出会った方々にも元気をもらったおかげで
合宿を完遂することができました。本当にありがとうございました。南アルプスマジ最高!
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