多分、南。合宿 2024/8/8~8/16
メンバーは、3年生が2人、2年生が1人、1年生が2人の5人で、南アルプス南部を南下する行程でした。
なぜこの合宿名なのかや、合宿前の私たちに関しては、結成ブログが2つ既にアップされているのでぜひご覧ください。
・1日目(8/8) 鳥倉ゲート~三伏峠小屋
合宿初日の8/8深夜に部室に集合しました。大学の夏休みが始まって3日目ということもあり、お見送りには部員が10名ほど来てくれました。いざ車に乗って出発するというときに、皆から大きなエールをもらい、感極まりながら出発しました。この時、絶対無事に帰ってこなきゃ、と強く思いました。
今回松本キャンパスから鳥倉ゲートまで、2年のKが急遽車出しをすることになり、無事に(深夜テンションによる荒ぶりはありましたが)登山口に送ってくれました。彼は翌日にHare(B)合宿のメンバーとして入山する予定だったにもかかわらず、底なしの体力で送迎を引き受けてくれました。本当に感謝しかないです。
さあ登山口につくと、みんなでおそろいの飯豊山Tシャツと差し入れ等の小道具のおかげ(?)で士気が高まります。実は、この飯豊Tシャツを着ていたおかげで、毎日3人以上のすれ違う方々に、「飯豊山行ったの⁉」と声をかけてもらい活力になっていたので、まさかの全員が9日間同じTシャツを着続けることになりました(笑) まぎれもなく「多分、南。合宿」のユニフォーム(戦闘服)でした。
左から、
・写ルンです(合宿の団体装備として一人1個持っていきました)
・ピストル(無課金おじさんに憧れているのでしょうか)
・日本国旗(決して怪しいものではありません)
・ピストル(なんで2つもあるのでしょうか)
・誘導灯(ダークサイトへの道標らしいです)
おふざけもここまでで、早速30kg近い荷物を背負っての車道歩きから始まります。
この日の行程時間は約4時間で短めでした。登山口から三伏峠小屋まで〇/10の表記があったのですが、前半はなかなか進まずきつかったです。
なんとこの日、途中でオコジョと出会いました!
すばやっこく動き回るオコジョに全員メロメロに。
かなり近くまで来てくれました!オコジョパワーで三伏峠小屋へ!
三伏峠小屋着弾!
初日はここまで。テン場でジャージャー麺やラーメンを作って食べたり、お昼寝したり。
この日は一年生二人のエッセンでした!この合宿のエッセンは、なぜか1エッセン500円以内という縛りがありました。何だったのでしょうか。
・2日目(8/9) 三伏峠小屋~塩見岳~三伏峠小屋
2日目は塩見岳のサブザックでのピストン行程。夜明け前から行動開始します。星がきれいでした。
途中で日の出を眺め、歩を進めると目の前に塩見岳の双二峰が!
もう少しだ!頑張れ!
そして塩見岳東峰着!
一年生の一人(黒キャップ)が体調不良のため真顔だったのですが、撮影してくださった方が無理やり笑わせてくださった写真です。ほかの四人がにやけているのはそういうことです(笑)
さあ下山しましょう!
三伏峠小屋に戻り、小屋のカレーを頂きました!
体調不良だった一年生は、学食で毎日カレーを食べたことがあるほどの大のカレー好き。復活していて一安心です。
・3日目(8/11) 三伏峠小屋~烏帽子岳~小河内岳~高山裏避難小屋
さて、2泊した三伏峠小屋からメインザックで高山裏避難小屋へ向かいます。
日の出のタイミングで烏帽子岳着!
お次は小河内岳へ向かいましょう。小河内岳への道は片側が切り立っていてスリリングでした。
小河内岳着きました!
快晴だったため360°パノラマで気持ちが良すぎました。
パズーになりきってハトと少年を吹いていました。
このあと、大日影山を目指しましたが見落としていました。存在しないピークでした。「影」と名付けられた理由もわかります。
高山裏避難小屋に向かっているとお花畑を発見!
ここで、藤井風の「ガーデン」のMV撮影が始まりました。撮影者も演者も気合が入っていました。MV公開はまだかな?
そして高山裏避難小屋着!
管理人の方のご厚意で桃缶を頂きました!そして、全員で管理人さん特製のキーホルダーをGETしました。
小屋前ではソロ登山者の方々が複数人で談笑していたり、小屋前の机を囲んでご飯を食べていたり、非常に雰囲気が良く素敵でした。
この日の夕ご飯はトマト鍋でした。美味しさは満点でしたが、予算OVERでした(笑)。
・4日目(8/12) 高山裏避難小屋~悪沢岳~荒川小屋
さあ、悪沢岳に向けて出発です。避難小屋からの一本は暗くて道が狭かったことから写真はありません。ただ、休憩しようとした際、1年生がザックを置いた場所が何者かの糞の上だったらしく、発狂していたことだけは覚えています(笑)
日が昇ってきました。綺麗な雲海ですね。
そして点線ルートの上り坂が待ち構えています。
その点線ルートはというと今年は整備されていて、予想していたよりもはるかに歩きやすい道でした。
ここまでの一本はガスガスの景色0でしたが、差し込む日の光に希望が見えてきました。
晴れてきました!この写真、玄人っぽくて良いですね。
荒川前岳につきました!
ピークにつくと先ほどのガスが嘘だったかのように晴天が広がりました。
次の日行く赤石岳が現れました。
そしてブロッケンも見ることができました!
富士山バックの日の丸は映えますね。
それではいざ悪沢岳へ!
サブザックを背負い、安全第一で行きましょう。ここから望む悪沢岳はアプローチがわからず、崖を登るのでは、、?と思わされました。
悪沢岳につきました!個人的に一番行きたかったピークを踏めたので大満足でした。
標識って取り外せるんですね。
チンピラが1人。
目を離すと3人に増えていました。
悪沢岳でたくさん休憩して、本日のゴールの荒川小屋に向かいましょう。
その前にトイレ岳に行きましょうね。インパクトありますね。
荒川小屋までの道は、赤石岳を目の前に、お花畑を横目に通過します。
荒川小屋着!小屋には、ワンゲル部員で人気?の悪沢岳Tシャツがたくさん。学割で購入させていただきました。
荒川小屋は水場が近く、小屋で無料の充電もできました。ありがたいですね。
カラフルなテントがたくさん。
この日の夕ご飯は、錦糸卵となめたけと鳥缶を使った親子丼でした!
合宿中盤になるとエッセンにも工夫がみられます。
・5日目(8/13) 荒川小屋~赤石岳~百間洞の家
5日目は、前日の荒川前岳登頂からずっとみえていた赤石岳を目指して夜明け前に出発します。
まずは小赤石岳へ!ちょうど日の出のタイミングでした!
赤石岳はやっぱり大きいですね。小赤石岳から赤石岳までの稜線歩きは日の出直後ということもあり、最高の気分でした。
赤石岳登頂!
数日後に雷が落ちて真っ二つになるとは露知らず、、、。
富士山バックのナイスビューですね!
少し歩いてこちらでも写真撮影しました!太陽がまぶしいですね。
逆光を活かして!かっこいいですね!
さあ、百閒洞の家まで向かいます。ここからずっと標高を下げますが、反対方向から登ってくる方がみんなキツそうで。もう少しだよ、と心の中で思いながらすれ違います。
歩いた道を振り返るときれいな一本道。
百間洞まで向かう道は見通しが良く、開けていて気持ちが良かったです。
百間平は広々としていて休憩にもってこいの場所でした。
何か楽しそうに話していますね。内容は全く覚えていません(笑)
そして本日のゴール!
百間洞山の家はテン場が小屋から離れていて、私たちのテントサイトは小屋から割と近い方でしたが、往復でのアップダウンはしんどいですよね。個人的に冷池山荘の方が遠い記憶がありますが(笑)
このテン場は電波がなく、au回線につなぐことのできる後輩に電波を取得してもらうため往復させてしまいました、、、。
テン場では濡れた衣服などを木の枝にさして乾かしていました。
芸術作品みたいですね。
この日の夕ご飯は一年生がスイス風グラタンを作ってくれました!粉牛乳を使ったエッセンで、これがごはんに合うんですよ!
・6日目(8/14) 百間洞の家~兎岳~聖岳~聖平小屋
6日目は、同じく南アルプス南部を逆走しているHare(B)合宿とすれ違う日でした。久しぶりに合宿メンバー以外の部員と会えるというモチベで頑張れます。
この日の朝焼けは、富士山とオリオン座による最高の幕開けでした。
まずは小兎岳に登頂!
ここで写真を撮っていると、聖岳方面から叫び声が聞こえてきました。
その時の写真↓。Hare(B)が近くにいる!とみんな大歓喜でした。
バックは兎岳です。急登が待ち構えていましたが、Hare(B)に会える楽しみと、一年生がとなりのトトロの「さんぽ」を息切れ覚悟で歌ってくれたおかげで止まらず兎岳に登頂することができました(笑)
兎岳での兎ポーズはマストですよね。
しばらく待つとHare(B)合宿メンバーが現れました!待ってたよー!!
背後にたたずむ聖岳から歩いてきた部員たち。合宿前半とういことで荷物も重く、行程も長く相当きつかったと思います。ですがコースタイムはめちゃくちゃ早かったので、おそるべし体力です。
2合宿で記念撮影!
ここで本合宿初の雷鳥さんが!美しいですね。
思い思い山頂で談笑し、エールを送り合い、名残惜しいですが私たちは聖岳に向けて出発します。
聖岳までの道は休めるような開けた場所がなかなかなく、暑さも増してきて、みんな文句を言いながらも足を止めず根性で登り続けていました。合宿での醍醐味ですね。
そしてなんとか聖岳に登頂!
達成感に浸りながら、奥聖にも足を延ばしました。
ここでは1年生が仮面ライダーに変身してくれました。最高に面白かったです(笑)
↑オフショット。ワックスをつけていました(笑)
さあ聖平小屋を目指して800mダウンです。さすがに、力持ちの男子たちにも限界がみられますね。
気合でなんとか小屋にゴール!
この日の夕ご飯は1年生がチャーハンを作ってくれました!ペロリして、カードゲームを楽しんで就寝です。
・7日目(8/15) 聖平小屋~上河内岳~茶臼小屋
7日目は個人的に非常に楽しみにしていた上河内岳に向かいます。
ピークで晴れて、テン場につくと雨に降られるという日が続いていましたが、毎朝きれいな朝焼けを見ることができ、今日も1日頑張ろう、と思えました。
そして上河内岳に到着!
360°の絶景を楽しみにしていたので、最高の気分でした。
頂上ではほぼ貸し切り状態だったので、サザンオールスターズのアロエを流して踊っていました(笑)
この日は光岳小屋まで行かず、手前の茶臼小屋を目指します。
南アルプスの緑の豊かさに心が洗われます。
茶臼小屋に到着です!茶臼小屋では、予約制のテン場が埋まってしまい、小屋泊の手続きをしようとしたところ、「大学生でお金ないでしょ、空いてるところ使って~」と御親切にテント泊をさせていただくことに!学割や食べ物の差し入れなど、たくさん良くしていただきました。本当にありがとうございました。
最高の気分でのお昼寝。
この日午後から大雨が降りました。夕食後のトイレチャンスを狙い、テント内で小雨になるのを待ちながらカードゲームをしていました。小雨になってから、一人ずつ傘をさして茶臼小屋を横目にトイレに向かう際、とても明るくにぎやかな様子がうかがえました。実はこの日、TJAR一位通過の土井選手とすれ違うことのできる日でした。私たちはテント泊で、時間が遅かったこともあり、対面することはできず残念でした。小屋泊の方がよかった?と少し思ってしまいました(笑)
・8日目(8/16) 茶臼小屋~茶臼岳~仁田岳~イザルヶ岳~光岳小屋~光岳~光岳小屋
8日目の朝。出発前の眠そうな一年生。
山を始めたばっかりで慣れないこともたくさんあって、長期縦走は疲れがたまりますよね。よく頑張っていました。
出発してすぐに茶臼岳に登頂!
そして歩き続けて仁田岳へ足を延ばすと、見事な朝焼けが待っていました!
仁田岳はスルーすることのできるピークですが、天気が良ければ確実に寄るべきです!
山にいるとこんな朝が待っているなんて。最高ですね。
この日のゴールは光岳小屋です。
易老岳を過ぎると樹林帯に入ります。緑に紛れてかくれんぼしています(笑)
光岳小屋までの岩場の急登はメンバーの体力を削っていきます。音楽をかけながら気合で登ります。
途中で立派なベルが落ちていました。道に迷わないように鳴らしましょう!(笑)
静高平を超えてイザルヶ岳へ。ピークで唯一眺望がありませんでしたが、なめんじゃねぇ~ぞTシャツを着てパシャリ。
茶臼小屋の方々の親切心に胸を打たれ、この日だけ飯豊Tシャツから着替えました(笑)
そしてようやく光岳小屋に到着し、テントを張って光岳ピストンです。
光岳は芝沢ゲートから登ると長時間行程&2300mアップなので、行ってみたいけど自分の体力じゃきついな、と思っていましたが、違うアプローチで踏むことができました。
今合宿、五つある百名山の五つ目を登り切り、感無量でした。集合写真は関西の元気な親子に撮ってもらいました。合宿中、「もうええて」が流行っていましたが、ネイティブの「もうええて」を聞くことができました(笑)
無事に8日目の行程は終えましたが、問題はここからです。
1人一つ以上具材を持ち寄り、闇鍋を夕ご飯に作ったのですが、、、具材がこちらです。
見たくない人はスルーしてください。(笑)
正直、今までのエッセンの中でワーストでした。が、おいしいと思い込んで食べないとやっていられません。男子が頑張って食べてくれました。ありがとう。。。
・9日目(8/16) 光岳小屋~芝沢ゲート
最終日です。天候や、メンバーの体調不良、小屋の予約が取れていなかったことなど、行程通りにはいかないだろうと思ってはいましたが、まさかの行程通り&全ピーク踏破することができました。最後は怪我無く下界に戻るのみです。
さすがにみんな下界が待ち遠しかったのか、易老岳からは休憩せずにぶっ通しで歩き続けていました。私はいつか膝が壊れるんじゃないかとひやひやしましたが、カニ歩きでやり切りました(笑)
そしてようやくトイレ休憩!
芝沢ゲートまでの最後の一本は舗装路をひたすら歩くのですが、これもまあしんどいですね。私は後輩としりとりしながらなんとか気を確かに歩き続け、芝沢ゲートにたどり着きました!
下山後に迎えに来てくださった先輩からラムネを差し入れしていただきました。お風呂上がりのキンキンに冷えたラムネは至高でした。
無事、「多分、南。合宿」は幕を閉じました。
自分は、一年のころに合宿前半で天候悪化による途中下山を経験しているので、自分が三年で計画した夏合宿を無事に最後まで終えることができ、幸運だったと思います。
この合宿において、無事完走できたのは紛れもなくメンバーのおかげです。本当に、このメンバーだったから乗り越えられました。そして、遭対で見守ってくださった先輩の方々や見送ってくれた部員たちがいてくれたことで、最後までやり遂げることができました。
ワンゲルでしか経験できない、かけがえのない時間でした。本当に宝物です。
拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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