21卒業旅行(前編)

 

はじめに

今回の21卒業旅行は海外山行ということで、部活動のLWとは切り離して個人としての山行扱いにしました!
部活動外のことではありますが、21らしい台湾旅行の様子を少しでも皆さんに知っていただきたく、こちらのブログを投稿することになりました!
それでは21最後の山行ブログをお楽しみください!!

0日目(9/22)  K.K

お久しぶりです。2021年度入部(21)のK.Kです!今回は21の卒業LWとして行われた台湾遠征の模様を、21のメンバー7人から日替わりでお伝えしようと思います。

近年では前例のない海外遠征にどうして行くことになったのか、前段からお送りします!


出国の日から遡ること3ヶ月半、あれは6月中旬の水曜日の夜でした。いつも通り松本キャンパスで部会が開かれ、私たち21は遭難対策本部として後輩が提出した計画書の粗を探しをしっかりとチェックしていました。部会が終わり、部員各々行きたい店に分かれて夜ご飯を食べに行く段となった際、「せっかく21全員揃っているし、そろそろ卒業LWについて腰を据えて話そうか」という話に。21の7人揃って台湾料理『龍華楼』へと向かうのでした。


様々なベクトルへ行動力に長けたアクティブな集団ゆえに日程調整から難航しましたが、どうにか夏休みの最後に1週間ほどまとまって予定を合わせることができました。思いがけず1週間という時間を得ることができた21。そんな中、メンバーのN.Sが運ばれてきた料理を見ながらこう言うのでした。「せっかく1週間もあるなら台湾でも行こか。新高山(富士山より高く、日本統治時代は日本一高い山)取りに行こうや。」


その場にいた多くの者が冗談だと思いました。普段から金欠に喘ぐ私たち21に海外など行けるはずもないのです。





2024年9月23日(月) AM4:50(JST/UTC+9:00)

目を覚ますと、私たちは関西国際空港の隣、りんくうタウンの駐車場にいました。

1日目(9/23) K.K

そんなわけで21の7人は台湾へ向けて、旅立ったのでした。

フライト時間は3時間ほど。

ガイドブックを見たり、うとうとしたりしている間にあっという間に着いてしまいました。


AM10:00(TST/UTC+8:00)

台湾上陸!


入国審査や、預け荷物の返却、両替など、意外と時間がかかります、、


空港からはMRT(地下鉄)に乗って、台北に移動。

まずは腹ごなしです。

「美味いものはどこだ」と大きなザックを背負った外国人が都市を闊歩する様子は相当目立ちました笑


雑多な街並み、車よりも速く行き交う原付、空気が肌にまとわり付くような蒸し暑さ。

まさにアジアの街といった光景です。


私たちが入ったのは魯肉飯のお店。

本場の味は「八角」が効いていてとっても美味しかったです。

実はこの「八角」、後に21の面々を苦しめる事となるのですが、その話は後半にて誰かが語ってくれる事でしょう。


お昼を食べ終えたら、明後日からの登山に備えて買い出しです。

ザ・地元のスーパーという場所に行ってきました。

お菓子などは日本製品も多く、見ているだけで面白かったです!


買い出しを終えて荷物を一旦ホテルにおいてから、みんなで夜市に繰り出しました。


はい、説明は要りませんね。

夜の雰囲気も屋台飯も最高でした!


こちらは見事に溶け込んでいる現地人です。



台北の夜を堪能し、台湾で過ごす最初の夜が更けていきました。



2日目(9/24) H.K

皆さんお待ちかねのH.Kです。2日目を担当します。この日は各々が各々の行動ということで、みんな好きなように過ごしていました。寝坊に失敗した組はのろのろと朝食に向かいました。



ここで食べたダンピンという食べ物がリーズナブルでありながら、とてもおいしかったです。(ハンバーガー食ってる奴いましたが...)


わざわざ台湾に来てハンバーガー食う奴はなんだよ


その後いくつかの組に分かれて行動開始。


観光地を巡ったり

でかいね


タイ式マッサージを受けたり

果てもうとるね


果てもうとるね2


早起きに成功した人間は九分という観光地に向かっていました。


寝坊組は昼食を一緒に食べようということで、有名な中華料理を訪れました。

朝食が遅かったので「そんな食えへんなぁ...」と言っていたのですが、

なんですか、これ


なんだかんだありながら、翌日の山行のために宿泊地へと向かいます


快適な高速バスに揺られながら到着したのは宜蘭です。(三日目への雑なパス)

出国してはいけなかったものたち




3日目(9/25) Y.M

3日目を担当しますY.Mです。ブログを書くのは3年前の蓼科歩荷LW以来らしいです。本当にお久しぶりです。それでは2回目にして最後であろう私のブログを楽しんで下さい!

 

朝、前日パッキングしているはずなのにバタバタしながら宜蘭のホテルをチェックアウトしたときには、南湖大山の大雨、雷予報ぐらい雲行きが怪しいと思いましたが、Kが先行し、宜蘭から南湖大山登山口までのバスチケットを購入してくれたおかげで、朝ごはんや飲み物を買えるぐらい余裕をもってバスに乗ることができました。



台湾のバスや電車のマナーとして飲食禁止があるのですが、長距離バスは例外なのかこのバスが例外なのか飲食OK、おしゃべりOK、指定席だが自由に座ってOKと気さくな運転手のおじさんが親切に説明してくれました。結局”仲良しな21”なので固まってしゃべりながら登山口までの約3時間の移動を楽しみます。


登山口に到着し、1850m地点からさあ出発!というところでおばさんが2.5km、1人日本円で900円課金ワープしないか?と打診されましたが、私たちは日本でたくさんの山に登ってきた百戦錬磨のワンゲラーだとこの誘いを突っぱねて(本当は値切り交渉も固定金で無理で金欠大学生にはこの900円が惜しく断った)そして今度こそ出発します。

登り始めて約10分、、おや、みんなの様子がおかしいぞ????????


はい、課金しました!たった10分で音を上げ、あのおばさんに助けを乞う姿はどれだけ醜く映ったでしょうか、いやそんなことはどうでもいいのです。みなさんも仙流荘から仙丈ケ岳には登らないでしょう?バスを使って北沢峠まで行くでしょう?それと同じです。私たちは何も間違っていないむしろ自然な、極めて真っ当な選択をしたのです。(はい、完全な言い訳です。それにしても皆いい表情ですね)

それにしても赤岳に向かう美濃戸林道より道幅が狭く、急坂でガタガタな道を完璧なハンドル技術、気づかないくらいの滑らかなクラッチつなぎで進むのは職人技以外何物でもなく、感激したY.Hはチップを渡していました。これを使った後の感想は、一人900円なんて安すぎる。もし、使わなかったらテン場まで着かなかっただろうということでした。ナイス神判断!

三度目の正直、今度こそ出発です。一見里山のような、3,742mの主峰を持つ、wikiで「帝王の山」と称される山の登山口とは思えない雰囲気の場所を登っていきます。


勝光山(2285m)に到着しても展望が全くなく集合写真を撮っていませんでした。本当に里山のような、なんなら信州大学農学部伊那キャンパスにもありそうな景色が広がっていました。

 三日目の登山道の感想として台湾は緯度が低いため森林限界が高く、感覚的に日本より1000mくらい高い所で日本と同じような景色が見えました。登山道は整備されているというより長い間皆が登って登山道ができたようなもので整備されている様には見えません。また日本と比べると急登が多く、展望がなく、テン場までの距離が長い、、、天気もよくはないときた、、、、ん?ほぼ修行じゃね?この一年間大した山も登らず下界でふんぞり返りながら、後輩たちにいちゃもんつける老害の半引退者達ににグリンガムのムチ(ドラクエムチ最強)をあびせているかのようです。

とはいうものの楽しみながら登れる21です。牛歩で全然コースタイムをオーバーしながらときには写真を撮り、ときには歌を歌いながら着々と進んでいきます。

↑モデルが悪いのにカッコよく撮ってとW.Mさんに頼む愚かな21男の図

↑一番高い所に行く!行きたい!W.Mさん

しばらく歩いてやっとここが南湖大山だと実感する看板を発見。しかしまたしばらく歩くと今までの標高を無に帰す200mの急坂が出現。200m下るのなんて一瞬だと最初は考えていたのが間違いだった。疲労でペースが落ちていたのか情報が間違っていたのか定かではないが永遠に思えました。

登山道を下り、また一つ丘を越え、遂に5時間半の道程を経てテン場に到着しました。

到着し、ここが今日の宿泊地と決まるとさっそく、もはや立て方も忘れたテントを頑張って設営し、写真のようによくわからんチータラの横の部分だけのお菓子を炙りながら、よくわからん台湾のインスタントラーメンを作りました。うまくも不味くもないがみんなと食べるとおいしいですよね、楽しいですよね。

明日のパッキングをし、なんだかんだおしゃべりをし、流石にまずいと明日に備えて三日目は幕を閉じました。





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