森人合宿 2019/8/29~9/7
あー、山に行きたい。
と悶々としている理学部4年の田中です。お初にお目にかかります。
自粛期間でたるんだ体を引き締めるダイエットも今日で13日目です。目標体重の63kgまでの道のりは険しいです。
どうでもいい話はさておき、今回は昨年度の夏合宿の森人合宿の山行報告したいと思います。
ダラダラとした文章ですが、最後まで読んでいただければ幸いです!
この合宿では南アルプスの百名山である光岳から北上し、同じく百名山の塩見岳まで歩き、山行上記の2つ以外に聖岳、赤石岳、悪沢岳の計5つの百名山に行くことができました!期間は8/29―9/7の10日間、メンバーは御園、田中、宮下、向井、山本の計5人です。私自身初めて踏み入る山域であるのでワクワクさんでした。ゴロリには会えるかな。
1日目:5:30芝沢ゲート―易老渡―易老岳―16:30光岳小屋
後輩に早朝に登山口まで送っていただき(本当に感謝しかねぇ)、5:30頃に歩きだし。
光岳小屋まで1700mアップ。30kgくらいの荷物を背負っての1000m以上アップは合宿初日の洗礼だ。行程時間が長いこともあり、意識的にぐいぐいと標高をあげていき、みんなお疲れモード。
やっとの思いで到着した易老岳の展望はパッとしなくてただの分岐といった感じだった。山本はダウン寸前を装う写真を撮ってくれと余裕の様子。
きつい行程の中でもカメラを向けられたら全力で応えるのが登山者の使命。
この後の光岳小屋までの行程が意外と長い。そんな中我々を歓迎するかのように咲き乱れるトリカブトに癒され、脚を前に進める。ぜぇぜぇ言いながら前に進み続けるとやっと今日の幕営地が見えてきた。そんな頃には青空も顔をのぞかせていた。
16時過ぎに幕営地の光岳小屋に到着。予想以上に時間かかったな…。だが、合宿の中で1番きつい行程を終えた。みなさまお疲れさまでした。
初日の夕食は、合宿恒例の鍋。何鍋だったっけ。疲れているであろう宮下も嬉しくて笑顔である。
今後摂ることができないであろうたくさんのお肉、野菜の栄養を疲れ切った体に流し込む。山で食べるご飯はなぜこんなにも美味しいのだろうか。
2日目
光岳小屋―光岳―光石―光岳小屋(往復)
前日の行程と天気を考慮して沈殿。散歩がてら光石まで行くことにした。
光岳山頂はパッとせず。御園にとっては2年ぶりの因縁を果たしたことになるのだが。
山頂がパッとしなかったため、光石に向かう。まぁたいしたことはないだろうけど。
するとびっくり、きれいな展望の開けた場所ではないか。みんなウホウホと言いながら登っていく姿を御園に撮られてしまう。恥ずかしい。
あいにくの天気ではあったが、青空が少し見えたタイミングでパシャリ。1年生もこの笑顔である。
天気も崩れてきそうであったので、せっせとテントに戻る。案の定少し降られてしまった。
時間があるので小屋に少しだけお邪魔させてもらう。光岳小屋は木造であり、開放感のある心地の良い小屋であった。登山者ノートを眺めていると、歴代のワンゲル部員のコメントが載っているではないか!誰が書いたか忘れたが、僕たちもしっかり記入。「後輩たちよ、是非とも我々のコメントを探してくれたまえ」
あーだこーだと喋っていると、雨に降られた美女二人が小屋に到着。聖平小屋から雨に降られながら来たらしい。美しいのになんてお強いのだろうか。彼女らは明大で南アルプスを縦走してきたらしい。この後の行程のカンフル剤になってくれたことは秘密。
テントの中で負けた人が何かしらを暴露する暴露トランプというものをやった。御園がとことん弱かったが、山本がたくさん暴露していた気がする。先輩の罰を自らが背負う、彼はそんな優しい後輩なのである。
そんなふうにのんびり過ごしているとあっという間に就寝時間。おやすみなさい。
3日目
4:00光岳小屋―易老岳―茶臼岳―上河内岳の肩―(上河内岳往復)―13:20聖平小屋
風の強い小雨の中をずっと歩いていた一日。そのためイザルヶ岳、仁田岳はカットした。上河内岳をテンションだけで行ったことだけ覚えているが、ほとんど記憶がない。茶臼岳ってこんな感じだったっけ。
ライチョウもいたらしい。
展望もない中メンバーの過去の恋愛トークで盛り上がった。この日から山本のことを師匠と呼ぶように。そのテクニックをぜひとも教えてもらいたいものだ。
聖平小屋に到着すると、噂のフルーツポンチ、ついでにカップラーメンまでいただいてしまった。おかげさまでこの日の疲れは吹っ飛んだ。ごちそうさまでした。あと、夕食の御園特製~ツナパスタ醤油和え~が合宿のベストエッセンだった。御園の優しさが伝わってくる、そんなエッセンでした。
この日ぐらいから就寝前の山本の怪談がはじまった。わかったことは山本の怪談のクオリティーが高いということと、宮下が天敵であるということ。
あとこの日ぐらいから田中は体調が下り坂になったため、もう出演しません。需要は全くないのですが。
4日目
4:00聖平小屋―前聖岳―兎岳―13:05百間洞山の家
久しぶりの晴天。わっほーい!
合宿ならではの雲の上からの景色は何回見ても最高だね。雲海を見てみたいと言っていた山本は大はしゃぎ。合宿でまともな晴天は初めてであったからそれも当たり前である。山の全貌も初めて眺めることができた。
でもこの日は風が強かった。前聖岳までの登りで結構吹かれてしまい、山頂に着いた頃には皆ガタガタに震えていた。とりあえず山頂なのでパシャリ。
奥聖岳をカットすることは全員一致。とりあえず暖をとるために、嗜好品をした。寒い中での山頂での嗜好品は格別だね。甘いココアなどに限る。ホットレモンなんて絶対にありえない。
さすがの山本も寒すぎてこのパフォーマンスである。
この後の兎岳への登り返しでは京都府立大とすれ違った。例年、ワンゲルはもう少し早い時期に合宿に行くのだが、光岳小屋であった明大といいこの時期でも大学生が縦走しているのは意外であった。先の話になるが、荒川小屋でも強そうな大学生とすれ違った。
大沢岳は強風のためカットし、巻き道を使う。緩やかな下りを歩いていくと本日の宿泊地が姿を現す。こんなところに山小屋を建てるとは。先人達にはあっぱれだ。小屋が見えてから到着するまでが長い、登山あるあるだね。
テントは小屋から赤石岳のほうに10分程度歩いたところに張った。小屋からも少し上るのでサンダルで歩くには少々悪い。地面に埋まっている石と格闘する宮下。まるでカセキホリダー。
初日から沈殿は挟むが10時間以上の行程は予想以上にみんなの体を蝕んでいた。明日の天気も悪そうであるので、就寝前に沈殿することを決め、ぐっすり眠ることにした。
5日目
沈殿
沈殿のため遅めの起床。テント場所の近くには沢があるため、合宿恒例のゼリーを作ることにした。待望のゼリーということで自分から進んでゼリーを作る宮下。
美味しくいただいました。作ってくれてありがとう。
沈殿の日は何もしていないのにかかわらず、腹が減るものである。日々のエネルギーが足りていないのかな。ということで、小屋食を食べに行った。百間洞山の家はとんかつが有名らしい。ブルジョワになった時には私も食べたいものだ。
暇を持て余し、1年生がスピードを始める。オッヅ比は向井が高かったにも関わらず、予想を裏切る山本の勝利。しかし、不正がみられ、勝ちにこだわる山本の意地汚さが顕著に出たシーンであった。この日ぐらいから山本は先輩のエッセンにかかっている鰹節を手でつまむなどきちがいな行動が姿を現す。合宿ってそういう面もみられるところが魅力だよね。がやがやと楽しく過ごせた沈殿でした。
6日目
4:15百間洞山の家―赤石岳―9:35荒川小屋
この日は燃えるような朝焼けで開幕。この景気が個人的に一番衝撃的だったなぁ。
山に長期で入っていないと見えない景色、それが合宿の醍醐味だよね。パシャパシャ写真を撮っていると赤石岳も姿を現す。
南アルプスの特徴は一つ一つの山がでかく感じるんだよね。なんでなんだろ。山の全貌が見やすい地形なのかな。
雲が少し出ていたが、どんどんはけていき青空がみえてきた。山本も写真を撮ってくれと先輩をこき使う。後輩の興奮している表情をみると、合宿を計画してよかったなと思うものである。
逆光なんてもろともしない向井の輝いた笑顔。富士山もバッチリである。南アルプスだとやはりでかいなぁ。
こんなに天気がいい日は物を乾かしたい。ということで山頂を満喫したら、せっせと荒川小屋へ向かう。荒川小屋への下りの道は全然覚えていない。
テン場に着いたのが早かったこともあり、乾かしたいものを広げたらお昼寝モード。宮下も毎日担ぐテントの重みにお疲れ気味。ご苦労様です。
この日の夕飯はワンゲル部員に大人気、殿堂入りもしている直木風ひつまぶし。かつての先輩部員の残していったエッセンの数々は代々受け継がれていく。私も引退までに何かしらを残したいものだ。
7日目
3:50荒川小屋―中岳分岐―(悪沢岳往復)-10:20高山裏避難小屋
今日も最高の天気で幕開け。カールから中岳に登っているときに見た朝焼けと不思議な空は今でも印象的だった。あの山行で見たあの景色が最高だった。そんな思い出をくれる登山は最高だなとつくづく思う。
中岳から見た東岳(悪沢岳)。荒々しい感じが好きだね。
この悪沢岳を往復する行程では山本にア〇ンジャーズの魅力を語ってもらった。なんせこやつはテント場所でも毎日のようにAV(ア〇ンジャーズビデオ)を見るほどのア〇ンジャーズファンであるので、とても面白いトークを聞かせてもらうことができた。1年生も是非面白いトークを聞かせてもらってね。
この日の宿泊地の高山裏避難小屋では、幕営地もあったが午後から天気が崩れることから避難小屋を利用。一緒に泊まっていた男性にパスタのゆで汁を嗜好品のように飲んでいることに驚かれたというハイライト。
8日目
5:10高山裏避難小屋―大日影山―烏帽子岳―10:35三伏峠小屋
この日は朝から雨。そのため記憶はほとんどございません。写真から想像してね。
三伏峠に到着。合宿の終わりを感じる。
9日目
4:25三伏峠小屋―(塩見岳往復)-11:35塩見岳
起きたら星が見える。今日も天気はよいようだ。向かうのは塩見岳。1年前の合宿でも訪れたがその時はガスガスであったため、全く違った景色をみることができた。
南アルプスってみんな同じようなシルエットだよね、って思うのは私だけであろうか。
山頂では後輩3人の写真を撮ることができた。たくましくなったな、そう思った瞬間であった。
今後、その目に映る山々に是非とも登りに行ってほしい。
10日目
3:50三伏峠小屋―6:30鳥倉ゲート
速攻で下山して帰宅。朝早くから迎えに来てくれた西山、堀内さんには頭が上がらない。ありがとうございました。
そんなこんなで目まぐるしい10日間であったが、主要ピークでほとんど晴れ、景色を存分に楽しむことができた合宿であったのではないかなと思う。入山前日に「天〇の子」を観に行った甲斐があった。ゴロリには会えなかったが、最高の合宿であった。
ダラダラした文章で恐縮だが、ワンゲルや合宿の雰囲気をわかっていただけたら幸いである。
おしまい
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